封じ込め
ふうじこめ / Containment / 対応の基本
封じ込めとは、インシデントの被害がこれ以上広がらないように、感染端末の切り離し、アカウントの停止、不正な通信の遮断などを行うことです。
英語:Containment
「封じ込め」の概要
攻撃や被害がこれ以上広がらないように、感染した端末をネットワークから切り離したり、乗っ取られたアカウントを止めたりする対応です。
原因の除去や復旧の前に行う「被害の拡大を止める」段階です。ただし、むやみに電源を切ったりデータを消したりすると、後の調査に必要な証拠が失われます。業務への影響も大きいため、どこまで止めるかは技術担当者だけでなく、業務の責任者も含めて判断します。
要点
- 応急処置としての短期の封じ込めと、原因除去までの長期の封じ込めがあります。
- どこまでシステムを止めるかは、業務への影響を踏まえた経営判断になります。
- 証拠を残しながら進めることが重要です。
短期と長期の封じ込め
| 種類 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| 短期 | 今すぐ拡大を止める | 端末のネットワークからの切り離し、パスワードの変更 |
| 長期 | 原因を除去するまで安全に業務を続ける | 一時的な設定変更、代替システムへの切り替え |
経営判断が必要な理由
サーバー全体を止めれば被害は止まりますが、業務も止まります。病院では診療、工場では生産、小売では販売に直結します。封じ込めの範囲は、技術担当者だけでなく、業務への影響を判断できる経営層が決める事項です。
証拠の保全との両立
端末の初期化や再起動は、侵入経路や被害範囲の調査に必要な情報を消すことがあります。封じ込めの前に、フォレンジック調査会社や保守ベンダーに手順を確認するのが望ましい対応です。
実務のポイント
- 「切り離す」範囲の判断基準を、業務部門と事前に合意しておきます。
- 封じ込めの判断者と実施時刻を記録します。
- 業務を止める場合は、BCPの代替手段と同時に発動します。
GuardPlanでできること
封じ込めの技術的な作業は、情報システム部門や保守ベンダーが行います。GuardPlanは、業務を止めるかどうかといった封じ込めに伴う判断を、承認の記録として残すことを支援します。技術の作業と組織の判断を並行して追えるため、対策本部が全体の状況を把握しやすくなります。
関連用語
参考資料
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日