フォレンジック(デジタル・フォレンジック)
ふぉれんじっく / Digital Forensics / 体制と役割
デジタル・フォレンジックとは、インシデントの発生後に、端末やサーバーに残った記録を科学的な手法で調べ、侵入経路、被害範囲、情報の持ち出しの有無などを明らかにする調査です。
英語:Digital Forensics
「フォレンジック」の概要
事故の後に、パソコンやサーバーに残された記録を専門的な方法で調べ、「いつ、どこから侵入され、何を見られたのか」を明らかにする調査のことです。
フォレンジック(forensic)は「法廷の・科学捜査の」という意味の英語です。適切に証拠を保全したデジタル・フォレンジックの調査結果は、監督官庁への報告や訴訟の根拠資料として使われます。端末を初期化すると証拠が消えるため、調査会社への依頼はできるだけ早い段階で行います。
要点
- 調査結果は、個人情報保護委員会への確報や本人通知の内容の根拠になります。
- 端末の初期化や再起動で証拠が失われるため、依頼は早いほど有効です。
- 調査には通常数週間かかるため、結果を待つ間の判断を別に管理する必要があります。
調査で明らかにすること
- 攻撃者がいつ、どこから侵入したか
- どの端末やサーバーに被害が広がったか
- どの情報が閲覧され、持ち出されたか
依頼のタイミング
フォレンジックは「法廷の」「科学捜査の」を意味する言葉です。調査結果は、監督官庁への報告や訴訟の証拠にも使われます。証拠を残すため、端末の初期化や再起動の前に依頼することが重要です。費用は事案の規模で大きく変わり、サイバー保険で補償される場合もあります。
組織側で並行して行うこと
個人情報保護委員会への速報は、調査の完了を待たずに期限が来ます。調査会社の作業と並行して、組織側では、判明している事実に基づく報告、本人通知の準備、業務継続の判断を進める必要があります。
実務のポイント
- 調査会社とは平時に契約するか、連絡先を確保しておきます。
- 調査会社への情報提供の窓口を一人に決めます。
- 調査の中間報告の受け取り日を決め、報告や通知の判断に使います。
GuardPlanでできること
GuardPlanは調査そのものは行いません。外部の調査会社を、必要な範囲に限った権限で招待し、情報共有と進み具合の管理を一か所で行えるようにします。調査の中間報告を、報告や通知の判断に結びつけることを支援します。
関連用語
参考資料
- NIST SP 800-61 Rev. 3「Incident Response Recommendations and Considerations for Cybersecurity Risk Management」
- 個人情報保護委員会「漏えい等の対応とお役立ち資料」
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日