証拠保全
しょうこほぜん / Evidence Preservation / 調査と記録
証拠保全とは社内調査や将来の紛争に備えて、メール、文書、データなどの証拠が消されたり書き換えられたりしないよう、確保しておくことです。
英語:Evidence Preservation、Legal Hold
「証拠保全」の概要
証拠保全は、調査に必要なメールや文書、データなどが消されたり書き換えられたりしないよう、早い段階で確保しておくことです。
不正の疑いを知った対象者が、証拠を消してしまうことがあります。電子データは自動で削除される設定になっていることも多いため、調査を本格的に始める前に、証拠を確保しておくことが重要です。
要点
- 対象者に調査を知らせる前に行うのが原則です。
- メールやチャットの自動削除の設定を止めることも、証拠保全に含まれます。
- パソコンやスマートフォンのデータは、専門の手法で複製して保全することがあります。
保全の対象になる主な証拠
| 種類 | 例 |
|---|---|
| 電子データ | メール、チャット、ファイルサーバーの文書、会計システムのデータ |
| 記録 | 入退室記録、勤怠記録、アクセスログ |
| 紙の文書 | 契約書、伝票、稟議書、メモ |
| 端末 | 業務用のパソコン、スマートフォン |
保全の進め方
- 調査に必要な証拠の範囲を決める
- 情報システム部門に依頼し、メールなどの自動削除を止める
- 関係者に文書の破棄を禁じる通知を出す(対象者に知られないよう時期を検討する)
- 保全した日時、方法、担当者を記録する
デジタル・フォレンジックとの関係
削除されたデータの復元や、改ざんの有無の確認が必要な場合は、デジタル・フォレンジックの専門家に依頼します。自社で端末を操作すると、記録が書き換わり証拠の価値が下がるおそれがあります。
実務のポイント
- 証拠保全の手順と、依頼先の連絡先を事前に決めておきます。
- 保全した証拠の保管場所と、閲覧できる人を限定します。
- 保全の記録を調査の記録とあわせて保管します。
GuardPlanでできること
GuardPlanはどの証拠を、いつ、誰が保全したかを案件の記録として残すことを支援します。証拠のデータそのものの保全や、デジタル・フォレンジックは対象外です。
関連用語
参考資料
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日