スピークアップ文化
すぴーくあっぷぶんか / Speak-up Culture / ガバナンスと企業文化
スピークアップ文化とは、従業員が職場の問題や不正の疑い、懸念を、報復を恐れずに声に出して伝えられ、組織がそれを受け止めて対応する組織の風土のことです。
英語:Speak-up Culture
「スピークアップ文化」の概要
スピークアップ文化は、従業員が職場の問題や不正の疑いについて、ためらわずに声を上げられ、会社がそれをきちんと受け止める組織の風土です。
内部通報窓口を設けても、「言っても無駄」「言うと不利になる」と感じられていれば、通報は寄せられません。窓口という仕組みに加えて、声を上げることが歓迎され、声を上げた人が守られる風土があって、初めて問題が早く見つかります。
要点
- 内部通報制度は仕組みであり、スピークアップ文化は、その仕組みが使われるかどうかを左右する風土です。
- 上司への日常的な相談も含め、さまざまな経路で声が上がることを目指します。
- 声を上げた人が守られ、声を上げた結果として何かが変わることを示すことが、文化を育てます。
内部通報制度との違い
| 内部通報制度 | スピークアップ文化 | |
|---|---|---|
| 性質 | 規程や窓口などの仕組み | 組織の風土や従業員の意識 |
| 主な経路 | 専用の窓口 | 上司への相談、会議での発言、窓口への通報などすべて |
| 評価の指標 | 受付件数、対応日数 | 従業員意識調査の結果、問題が早い段階で報告されているか |
文化を育てるための取り組み
- 経営トップと管理職が、声を上げることを歓迎すると繰り返し伝える
- 報告を受けた管理職が、受け止め方と次の行動を学ぶ研修を行う
- 声を上げた結果として改善された事例を、個人が特定されない形で共有する
- 通報や相談を理由とした不利益な取扱いを許さず、起きた場合は処分する
心理的安全性との関係
心理的安全性は、チームの中で意見や懸念を述べても罰せられないと感じられる状態を指します。スピークアップ文化は、心理的安全性を職場全体に広げ、不正や法令違反の懸念まで含めて声を上げられる状態を目指すものといえます。
実務のポイント
- 窓口の受付件数だけでなく、従業員意識調査で「問題を報告できると感じるか」を確かめます。
- 相談を受けた管理職がコンプライアンス部門に報告する基準を決めます。
- 報告した人に、対応の結果を可能な範囲で伝えます。
GuardPlanでできること
GuardPlanは匿名のままでも通報と相談ができ、通報者が対応状況を確認できる仕組みを提供することを支援します。声を上げた結果がどう扱われたかを通報者に返せることは、スピークアップ文化を育てることにつながります。
関連用語
参考資料
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日