コンプライアンス
こんぷらいあんす / Compliance / 対応の流れ
コンプライアンスとは、企業が法令を守ることに加え、社内規程や業界のルール、社会から求められる倫理に沿って事業を行うことです。
英語:Compliance/日本語訳:法令遵守
「コンプライアンス」の概要
コンプライアンスは、会社が法律を守るだけでなく、自社で定めたルールや、社会から当然に期待される行動の水準に沿って事業を行うことを指します。
不祥事が起きた企業の多くは、法律に違反したかどうかだけでなく、社会の期待に反したことでも信頼を失っています。そのため現在のコンプライアンスは違反を防ぐ平時の活動と、違反が起きたときに組織として正しく対応することの両方を含む考え方として扱われています。
要点
- 日本語では「法令遵守」と訳されますが、実務では社内規程や社会の期待に沿うことまで含めて使われます。
- 違反を防ぐ平時の仕組みと、違反が起きたときの対応の両方が含まれます。
- 上場企業では、コーポレートガバナンス・コードが内部通報の体制づくりを求めています。
コンプライアンスの範囲
| 層 | 内容 | 例 |
|---|---|---|
| 法令 | 法律、政令、条例など | 会社法、独占禁止法、労働関係法令、個人情報保護法 |
| 社内規程 | 会社が自ら定めたルール | 就業規則、行動規範、経費規程 |
| 社会規範 | 法令にはないが社会から求められること | 人権への配慮、誠実な情報開示 |
平時の取り組みと有事の対応
コンプライアンスの取り組みは、違反を防ぐ平時の活動と、違反の疑いが見つかったときの対応に分かれます。平時には、方針の策定、研修、内部通報制度の整備を行います。有事には、通報や発覚を受けて社内調査を行い、事実を認定し、是正措置と再発防止策を実施します。
| 場面 | 主な活動 |
|---|---|
| 平時 | 行動規範の策定、研修、リスクの洗い出し、内部通報窓口の運用 |
| 有事 | 通報の受付、社内調査、事実認定、是正措置、再発防止策、関係者への説明 |
「法令遵守」だけでは足りない理由
法令に違反していなくても、品質データの扱いや取引先への対応が社会の期待に反すれば、企業は信頼を失います。そのため多くの企業は、法令に加えて社内規程と社会規範を含めた範囲で、コンプライアンスの方針を定めています。
実務のポイント
- コンプライアンスの方針は経営トップの名前で社内に示します。
- 違反の疑いを相談できる窓口を、社内と社外の両方に設けます。
- 違反が見つかった後の対応手順(誰が調査し、誰が処分を決めるか)を、平時のうちに定めておきます。
GuardPlanでできること
GuardPlanはコンプライアンス事案の受付から、担当の割り当て、調査、事実認定、承認、是正、再発防止までの対応を一つの案件として管理することを支援します。誰が、いつ、何を判断したかが監査ログとして残るため、後から対応の経緯を説明する場面でも根拠を示せます。判断を行うのは担当者で、GuardPlanはその判断と記録を支える役割を担います。
関連用語
参考資料
- 株式会社東京証券取引所「コーポレートガバナンス・コード」
- ISO 37301:2021 Compliance management systems — Requirements with guidance for use
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日