トーン・アット・ザ・トップ
とーんあっとざとっぷ / Tone at the Top / ガバナンスと企業文化
トーン・アット・ザ・トップとは、経営トップがコンプライアンスと倫理を重視する姿勢を、言葉と行動で組織に示すことであり、組織全体の行動の基調をつくるとされる考え方です。
英語:Tone at the Top
「トーン・アット・ザ・トップ」の概要
トーン・アット・ザ・トップは、経営トップがコンプライアンスと倫理を大切にする姿勢を、言葉と行動で社内に示すことを指します。
従業員は規程に書かれていることよりも、経営トップが実際に何を優先しているかを見て行動します。経営トップが業績を優先して問題を見過ごせば、その姿勢が組織全体に広がるため、内部統制の前提となる要素とされています。
要点
- 内部統制の枠組みでは統制環境の中心的な要素とされます。
- 方針を示すだけでなく、経営トップ自身の判断や行動が一致していることが重要です。
- 中間管理職の姿勢を表す「トーン・アット・ザ・ミドル」とあわせて論じられることもあります。
トーン・アット・ザ・トップが示される場面
| 場面 | 具体的な行動の例 |
|---|---|
| 平時 | 行動規範への署名と社内への発信、研修への参加、通報制度の利用の呼びかけ |
| 業績と倫理が衝突したとき | 短期の業績よりも法令遵守を優先する判断を示す |
| 不祥事が起きたとき | 事実を隠さず調査を指示し、自ら説明責任を果たす |
| 通報があったとき | 通報者を守ることを明言し、報復を許さない |
不祥事の原因として指摘される理由
大きな不祥事の調査報告書では、経営トップが過大な業績目標を課したことや、問題の報告を受けても対応しなかったことが、原因の一つとして挙げられることがあります。経営トップの言葉と行動が一致していないと、従業員は「本音は業績が優先」と受け取り、問題を報告しなくなります。
トーン・アット・ザ・ミドルとの関係
従業員が日常的に接するのは、経営トップよりも直属の上司です。経営トップの姿勢を現場まで届けるには、中間管理職が同じ姿勢で部下に接し、問題の報告を受け止めることが欠かせません。
実務のポイント
- 経営トップのメッセージを、年に一度など定期的に全社へ発信します。
- 不祥事の発覚時に、経営トップが最初に何を指示するかを手順に含めます。
- 従業員意識調査などで、経営トップの姿勢がどう受け止められているかを確かめます。
GuardPlanでできること
GuardPlanは、コンプライアンス問題が発生しても、安全に解決まで導く「AIコンプライアンス事務局」です。
GuardPlanは通報や違反事案に対して、誰がいつ判断し、どう対応したかを記録として残すことを支援します。経営トップの方針どおりに対応が進んでいるかを、記録をもとに確認できます。
関連用語
参考資料
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日