ランサムウェア
らんさむうぇあ / Ransomware / 攻撃と事故の種類
ランサムウェアとは、組織のデータやシステムを暗号化して使えない状態にし、元に戻すことと引き換えに金銭(身代金)を要求するマルウェアです。
英語:Ransomware
「ランサムウェア」の概要
組織のデータを暗号化して使えなくし、復旧と引き換えに身代金を要求する不正なプログラム(マルウェア)の一種です。
ransom(身代金)と software(ソフトウェア)を組み合わせた言葉です。最近は、データを使えなくするだけでなく、事前に盗んだデータを「公開する」と脅す二重の脅迫が主流になっています。日本でも病院や製造業などで大きな被害が出ており、IPA(情報処理推進機構)は組織にとっての最大の脅威の一つに挙げています。
要点
- IPAの「情報セキュリティ10大脅威(組織編)」で、長年にわたり1位に挙げられています。
- 暗号化に加えて、盗んだデータを公開すると脅す「二重恐喝」が主流です。
- 被害時は、技術的な復旧と並んで、業務継続、報告、公表の判断が同時に必要になります。
主な侵入経路と被害の流れ
- VPN機器やリモートデスクトップの脆弱性、盗まれた認証情報などから侵入する
- 組織内のネットワークに広がり、管理者の権限を奪う
- データを外部に持ち出す
- サーバーや端末を暗号化し、脅迫文を表示する
被害時に必要な判断
| 判断 | 関係者 |
|---|---|
| ネットワークの遮断と業務の停止 | インシデント・コマンダー、経営層 |
| 個人データの漏えい等(おそれを含む)に当たる場合の、個人情報保護委員会への報告と本人通知 | 法務、専門家 |
| 警察への相談、保険会社への連絡 | インシデント・コマンダー |
| 公表と取引先への説明 | 経営層、広報 |
身代金の支払いについて
身代金を支払っても、データが復元される保証や、盗まれたデータが公開されない保証はありません。支払いが次の攻撃の資金になるおそれもあり、政府は支払いに応じないよう呼びかけています。支払いを検討する場合は、法的なリスクを含めて専門家に相談する必要があります。
実務のポイント
GuardPlanでできること
GuardPlanは、ランサムウェア被害の際に必要となる組織の対応、すなわち対策本部の判断、報告の期限、関係者への連絡のタスク、記録を一つの画面で管理することを支援します。ランサムウェアに特化したプレイブックは、今後の提供を予定しています。
関連用語
参考資料
- IPA「情報セキュリティ10大脅威」
- 警察庁「サイバー警察局」
- NIST SP 800-61 Rev. 3「Incident Response Recommendations and Considerations for Cybersecurity Risk Management」
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日