行動規範(コード・オブ・コンダクト)
こうどうきはん / Code of Conduct / ガバナンスと企業文化
行動規範とは、企業の役職員が日常の業務で守るべき行動の基準を、具体的な場面に即して示した文書です。
英語:Code of Conduct
「行動規範」の概要
行動規範は会社で働く人が日々の仕事で守るべき行動の基準を、具体的な場面に沿ってまとめた文書です。
法令や就業規則だけでは、日常の判断に迷う場面をすべてカバーできません。行動規範は会社として大切にする価値観を示し、迷ったときにどう考え、誰に相談すればよいかを伝える役割を持ちます。
要点
- 企業理念や行動指針を、役職員の具体的な行動に落とし込んだものです。
- 法令の要求に加えて、会社として大切にする価値観を示します。
- 経営トップの名前で発信し、役職員に署名や確認を求める企業が多くあります。
主に盛り込む内容
| 分野 | 例 |
|---|---|
| 職場 | 人権の尊重、ハラスメントの禁止、安全な職場 |
| 取引 | 公正な競争、贈収賄の禁止、利益相反の申告 |
| 情報 | 個人情報と営業秘密の保護、インサイダー取引の禁止 |
| 社会 | 環境への配慮、反社会的勢力との関係の遮断 |
| 相談と通報 | 迷ったときの相談先、内部通報窓口、報復の禁止 |
就業規則との違い
就業規則は労働条件と服務規律を定めた規則で、違反は懲戒処分の根拠になります。行動規範は規則として定めにくい判断の指針も含めて示すものです。懲戒処分の根拠にする場合は、就業規則に行動規範を守る義務を定めておく必要があります。
形だけにしないために
行動規範は作成して配布しただけでは行動につながりません。具体的な事例を使った研修、迷ったときの相談先の周知、違反した場合の対応の明示によって、日常の判断に使われるようにします。
実務のポイント
- 行動規範の各項目に、迷ったときの相談先を記載します。
- 年に一度など定期的に、事例を使った研修を行います。
- 違反の事案が起きたら、行動規範の内容と照らして見直します。
GuardPlanでできること
GuardPlanは、コンプライアンス問題が発生しても、安全に解決まで導く「AIコンプライアンス事務局」です。
GuardPlanは行動規範に反する疑いの通報や相談を受け付け、案件として対応を管理することを支援します。行動規範の作成や研修の提供は、今後の対応を予定しています。
関連用語
参考資料
- ISO 37301:2021 Compliance management systems — Requirements with guidance for use
- 株式会社東京証券取引所「コーポレートガバナンス・コード」
執筆:GuardPlan編集部 最終更新日:2026年11月4日